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京論壇駒場祭報告

駒場祭の報告記事です!ジェンダー分科会の申さんが書いてくれました!

こんにちは、駒場祭のパネルディスカッションに参加して参りました、ジェンダー分科会所属の申です。

先日、11月26日(土)に京論壇は東京大学理事江川雅子氏・北京大学研究員加藤嘉一氏・前参議院議員田村耕太郎氏をお招きしてパネルディスカッションイベントを開催しました。学生代表パネリストとしては本団体代表の田中宏樹が出演いたしました。会場は開始10分前には満席状態で、開始のころには立ち見が多すぎて教室に入れなくなるほどでした。来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。

今回の講演のテーマは「納得できるか?『海外出ろ論』」で、留学・就職などで「海外に出ろ」という声が出る中、本当にそうするメリットがあるのか慎重に検討しようというものでした。会場のみなさんも巻き込んだ形のイベントで、たくさんの方の発言もいただき、本当によかったと思います。熱く議論に参加して下さった、田村耕太郎さん自身がhttp://gendai.ismedia.jp/articles/-/27935こちらで当イベントに関して述べて下さっているので、こちらもぜひご参照下さい。

パネルディスカッションの前には、加藤さんの基調講演がありました。

印象に残った箇所は、「”空気を読む”ことが”当たり前”になっている日本社会」についての言及でしょうか。
このえも言われぬ閉塞感は、私自身もしばしば感じてきたことがあり、講演を聞きにいらしていた皆さんも一度や二度は感じたことがあるのではないでしょうか。目立とうとすれば冷やかされる、文句があっても回り回って本人に届く、不満があると「無視」するようになる……など。加藤さんならずとも「言いたいことがあるなら俺に直接言え!」という気持ちになった人は多いかと思います。加藤さんのこの閉塞感への苛立ちが、日本の「発信力」不足への言及に繋がるのでしょう。加藤さんは、必要なのは「共感力」、「結束力」、「発信力」であり、日本には最後の発信力が足りていないことを指摘しました。本パネルディスカッションの目的へと繋がるキーワードを、正確に突きつけられたような気持ちになりました。
もう一つ、印象に残った箇所を付け加えるとすれば、「海外に出ないと見えない日本の姿がある」ということへの言及でしょうか。日本社会で閉塞感に見舞われ、外へ出たい!と願いその思いを遂げた加藤さんは、外で「日本人」という理由で馬鹿にされたり、または敬われたりすることで、日本を見直したり、新たな日本の見方に気づかれたそうです。これもまた、外へ出ることの大きなメリットの一つでしょう。加藤さんは「愛国主義とコスモポリタニズムは矛盾しない。弁証法的な関係にある」とも述べられていました。

図1
加藤さんの基調講演

パネルディスカッションはといえば、もう、大盛況でした!
我らが代表・田中宏樹が学生の思いを代弁していると、加藤さん、田村さん、江川さんから一寸の休む間もなく熱い反論が!言葉ひとつひとつに熱意がこもっており、笑いのセンスも逸品で、始終熱く、そして笑い声も溢れる会場となっていました。
司会の山内一馬さんの進行もすばらしく、とてもわかりやすい議論の運びとなっていたのではないでしょうか。

「海外へ出ろ!」と言う大人たちだが、そのリスクは?という話に対して、
お三方が口を揃えて、「若いうちに外に出るのは、ノーリスク・ハイリターン」とおっしゃっていたのが印象的でした。
また、そうは言うが、自分はリスクを取ったことはあるのか?という反撃に対しても、皆さんそれぞれのリスクについて語って頂きました。江川さんのお話が印象的だったのですが、法学部の方の「外に出る必要性は感じない。したい勉強があり、それは日本で十分できるから」という発言に対しての返答が特に記憶に残っています。日本の教育を考える立場で、むやみに「外へ出ろ」と言うことは難しいことだろうな、と改めて気づきました。日本の高等教育はしっかりしていて、文献が充実しており、それは誇るべき箇所ではあるけれど、ぜひ外へ出てみてほしい、という提案。そのために今、全学部対象の留学プログラムなどを導入していらっしゃるそうで、これが江川さんの取っていらっしゃるリスク。私たち学生はその結果を思い切り享受せねば、と思わされました。
また、印象に残っているのは、「日本は失敗に寛容でない社会」という言葉でしょうか。そこから、ゲストの皆様に「大きな失敗」を語って頂いたのもとても良い刺激になりました。失敗を一度もしたことがない人は、挑戦したことのない人、という言葉に感銘を受けました。
「きっかけを作るのは個人、流れをつなぐのは集団」といった話もありましたが、そのように、単身突撃は確かにリスクはあるかもしれないけれど、外へ出ないのは損だ、ということに対して様々な角度からお話を伺えた貴重な機会だったと思います。お話を伺っていると、普段過ごしているだけでは決して遭遇できないような経験談の数々(田村さんのスイカを売りに行った話ですとか)に圧倒されてしまい、それだけでも外へ出ないのは損だと思うようになったのではないでしょうか。田村さんの「そういう世界を見ないで死ねますか!?」という声が、ずしんと響いたように思います。

最後には、日本の良いところ、そして「私/俺は今こんなことを頑張ってるよ!」といったことを参加者の皆さんから発言して頂きました。同じ目線にいる人たちからの刺激も、大きく響いたのではないでしょうか。
一番印象に残っているのは、「コンプレックス解消型のグローバル化自体古いのでは」という最後の鋭い突っ込みでした。山内さんがまとめて下さったように、これは今回の議論では触れられなかったもう一つの側面でしょう。
参加者の皆様からの発言が本当に熱く、議論を更に盛り上げて頂けてわくわくし通しの3時間でした。時間が本当にあっという間に過ぎて行き、
10分間の休憩時間にも、たくさんの方々がゲストの方々のもとへ集まり、留学などについて質問・相談を行なっている様子を見て、この企画を駒場祭で実施した意義を再三噛み締めました。

DSCN2823.jpg
パネルディスカッションの一コマ

参加を快諾して下さったゲストの皆様、当日ご参加下さった皆さん、本当にありがとうございました!
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プロフィール

京論壇2011

Author:京論壇2011
京論壇(きょうろんだん/Jing Forum)は、2005年に東京大学と北京大学の学生によって結成された国際学生討論団体です。年に一度、北京と東京で一週間ずつ合宿を行い、日中間の様々な問題について、官公庁・企業・専門家などを訪問して共に学びながら、「学生ならではの視点」から議論を重ね、その成果を社会に向けて発信しています。

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